入れ歯治療

保険診療と自費診療の違い

保険診療の入れ歯の特徴

  • 保険が適用されるので、費用が低価格ですむ
  • 完成までの工程が少ないので、通院期間が短くてすむ
  • プラスチックなので修理しやすい

自費診療の入れ歯の特徴

  • 薄く作製できる金属製のもの、クラスプ(歯にかけるばね)のないシリコン製のものなど、違和感や不快感のない自分に合った入れ歯に仕上がる
  • プラスチックに比べ熱伝導率に優れ、よりおいしく食べられる
  • 自分の歯のように自然な見た目に仕上がる
  • 強度があり耐久性に優れているので、変形や破損、変色しにくい

入れ歯の種類

総入れ歯

すべての歯を失った場合には総入れ歯が必要です。上下の歯を入れ歯によって支え、粘膜が触れる床部分も多いなど、総入れ歯はサイズも大きくなります。

部分入れ歯

部分入れ歯とは、歯を失った部分のみに使用する入れ歯です。歯が1本でも残っていれば、そこで作る入れ歯は部分入れ歯に該当します。
残っている歯を支えにして、入れ歯を固定する方法が一般的です。

当クリニックで
取り扱いのある素材

金属床義歯

金属床義歯とは、入れ歯の主要部分を金属で作った入れ歯です。レジン(プラスチック)に比べて丈夫な素材である金属を使うため、快適で、壊れにくい、丈夫な入れ歯を作ることが可能になります。
金属ならではの薄い仕上げは違和感を少なくし、お口の中を広く感じさせ、熱の伝わりの良さで一層美味しく食事を楽しむことができます。

治療期間
3~4週間
通院回数
5~6回

チタン床

近年話題の最先端金属です。腐食せず、軽く、アレルギー反応を起こしにくい、身体に優しいチタンを使用します。イオンプレート仕上げで金色に加工、清潔で美しい状態を長く保つこともできます。

コバルト床

金属床義歯としてコバルトクロム素材は最も歴史のある素材です。熱伝導もよく清潔で美しい状態で、永く快適にご使用いただけます。丈夫で、永く快適にご使用頂けます。

Merit

  • 厚みがないため会話しやすい
  • 外れにくく食べ物を噛みやすい
  • 飲食物の温度を感じることができる
  • 壊れても修理が可能

Demerit

  • 金属製のため修理しにくい
  • 安い金属の場合、重さで外れることがある
  • 金属アレルギーの方は適さない場合がある
  • 保険適用外の自費診療である

マグフィット(磁石式入れ歯)

磁石式入れ歯は、磁石の力で入れ歯がピッタリ吸着します。歯根に「磁性金属」を取付け、入れ歯に「超小型磁石」を埋め込みます。
虫歯やグラグラし始めた歯根を活用して、よく噛める入れ歯ができます。歯の無い方は、インプラント(人工歯根)と組み合せてご利用ください。

インプラント
治療期間
3~4週間
通院回数
5~6回

Merit

  • 患者様ご自身で装置を取り外すことができるため、お手入れがしやすくなっている
  • 歯根に装置(キーパー)を埋め込む場合は、抜歯の必要がなく、身体への負担を軽減する効果が期待できる
  • 磁石と金属の吸着力の強さにより、入れ歯がずれにくくなるため、会話や食事を楽しめる
  • 金属部分が見えないため、周囲から入れ歯の装着が気づかれにくくなり、自然な見た目を演出できる

Demerit

  • 保険が適用できないため自費診療となる
  • 歯根に装置(キーパー)を埋め込むため、歯根が残っていないと使用できない
  • 磁石や金属を使用しているため、ペースメーカー治療を行っている方、磁気・金属アレルギーをお持ちの方は装置の提案が出来ない

ナチュラルデンチャー

金属の針金を使わないため義歯を装着しているように見えず、審美性にすぐれています。また、歯肉に接する部分が薄く装着感が良い、軽量(従来の義歯の1/2以下)なので異物感がないなど、機能面でも優れた義歯です。
無味・無臭・ノンアレルギー素材のスーパーポリアミドナイロンを使用していますので、アレルギーが心配な方も安心してお使いいただけます。

治療期間
3~4週間
通院回数
5~6回

Merit

  • 他人から見て、入れ歯が気づかれにくい
  • バネを使用しないため周囲の歯に負担がかからない
  • フィット感があるため、装着の違和感が少なく外れにくい

Demerit

  • 完全な破損は修理できないことが多い
  • 保険適用外の自費診療となります

コーヌステレスコープデンチャー

コーヌステレスコープデンチャーとは、内冠と外冠の二重構造により、固定力が高いタイプの入れ歯です。
イメージとして分かりやすいのが茶筒です。茶筒はフタと本体の摩擦力により、強く振ってもフタが外れず、力を加えてフタを引き上げれば外れる構造になっています。
コーヌステレスコープデンチャーも同じ原理となっており、フィット感も良く咬みやすい入れ歯ですが、作製には緻密かつ高度な技術力が求められるため、どの歯科クリニックでも対応できるとは限りません。

治療期間
3~4週間
通院回数
5~6回

Merit

  • 留め具がないため、見た目で入れ歯だと分かりにくい
  • 装着時に安定感があり、外れにくい
  • 入れ歯の面積が小さいため、装着時の違和感が少ない

Demerit

  • 土台になる歯を削る必要がある
  • 土台にする歯が無い方は適応できない
  • 保険適用外の自費診療となります

アタッチメント義歯

部分入れ歯の一種であるアタッチメント義歯は、金属の留め具(クラスプ)がないタイプの入れ歯です。アタッチメントと呼ばれる装置により、残っている歯と入れ歯を固定できます。アタッチメントは複雑な構造により、適用できる症例が限られていますが、目立ちにくさにこだわった入れ歯の作製が可能です。

治療期間
3~4週間
通院回数
5~6回

Merit

  • 装置の構造上、入れ歯がしっかり固定されるため安定感がある
  • 金属の留め金を使用しないため、見た目が自然になる

Demerit

  • 一部入れ歯を削るため、その部分は衝撃に弱くなる
  • 保険適用外の自費診療である

入れ歯作製の流れ

  1. Flow01

    型取りの準備

    患者様のお口に合った型取りの道具を作って、型取りの準備をします。

  2. Flow02

    型取り

    精密な口の中の型を取ります。

  3. Flow03

    噛み合わせの決定

    噛み合わせの高さを決めます。

  4. Flow04

    歯並びの確認

    出来上がりの前に歯並びチェックします。

  5. Flow05

    入れ歯完成・微調整

    出来上がりです。口の中で微調整します。

  6. Flow06

    使用後の調整

    使用中の不都合を調整します。

入れ歯のお手入れについて

床の裏側(粘膜にあたる部分)とバネの裏側(歯に当たる部分)には食べかすや歯垢が付着していますので、1日1回は必ず入れ歯を取りはずして洗いましょう。
また、入れ歯を清掃する時は自分の口も綺麗に清掃して下さい。いつも綺麗な口にきれいな入れ歯をはめていることは、残った歯を長持ちさせることにもなるのです。入れ歯が当たって痛むような場合は、決して我慢せず、すぐに病院にご相談ください。

入れ歯の料金

  • 金属床・コバルト ¥253,000
  • 金属床・チタン ¥280,500
  • ナチュラルデンチャー ¥181,500
  • アタッチメント ¥165,000
  • マグネット ¥77,000
  • コーヌステレスコープ ¥330,000
  • ※症例によって前後する場合があります。ご了承くださいませ。